■機能の回復
■審美的な回復
■歯の移動の防止
■発音の回復
■咬み合わせ回復
■誤嚥の防止
皆さんは入れ歯を入れる目的は、
歯の代用をして物を噛むために装着すると思っている人が、
ほとんどだと思います。
しかし前述したように、入れ歯を入れる目的はたくさんあります。
高齢者の人の中には、物を食べるときに、
入れ歯をはずして物を食べ、
そして食べ終わると、再び入れ歯を入れる人がいます。
歯がある人にとっては不思議に思う人がたくさんいると思います。
食べることは楽しみのひとつであり、
健康を維持するための大切な行為です。
でも入れ歯を入れて食べると痛みが出ると、
食べる楽しみが半減するので、はずして食べたほうがいいですよね。
入れ歯をはずして食べることはその人にとって幸せなら、
それでいいと思います。
しかしぴったり合った入れ歯を入れることで、
もっといろいろな食べ物を食べることができる可能性が出てきます。
入れ歯を入れる最大の目的は、
入れ歯を入れて物を食べることができるようになることでしょう。
歯を多く失ってしまうと、噛み辛くなるのは当然ですが、
上下で噛み合わせる歯がない場合も、物が上手く噛めません。
そのような歯を失った部分を補い、
なお且つ機能を回復させることが最大の目的でしょう。
歯がないとかっこ悪いですよね。
特に前歯がないとかなり顔貌が変ってしまいます。
そんな場合も入れ歯にて人工歯ではありますが、
見た目の回復はかなり確保できるでしょう。
入れ歯の種類によっては、
金具を隠したりすることで、
入れ歯を使用していることを見せないようにできる物もあります。
歯が無くなると、他の歯が動いてくる可能性があります。
無くなった歯の隣の歯が、無い方向に傾いてきたり、
かみ合わせの歯が無くなった場合には、
上の歯は下に、下の歯は上に伸びてくる可能性があります。
歯が無くなった部分を入れ歯で補うことで、
歯が移動するのを防ぎます。
歯が無いと空気が抜けて上手くしゃべれなかったりすることがあります。
そんな時、入れ歯を入れることによって歯の隙間を埋め、
上手く発音できるようになることができます。
しかし、入れ歯を入れることによって、
急にお口の中の環境が変り、
逆にしゃべりにくくなったり、発音が上手くいかなくなったりする場合もあります。
しかしよっぽど変な入れ歯でない限り、
やがて慣れてきて上手くしゃべれるようになります。
歯が無いことで残ってる歯が移動したり、傾斜したりして、
噛み合わせる位置が変ってきたりします。
ましてや全ての歯が無かったら、噛み合わせる場所が特定できません。
噛み合わせが悪いと、顎の関節もずれてくる可能性もあるので、
そのことによって、肩こりや頭痛、耳鳴りなどの不定愁訴を起こすことがあります。
入れ歯を使用することによって、噛み合わせを正常な位置に戻すことができます。
食べ物などを飲み込むとき、口を閉じて、
口の中を真空状態にして飲み込むと、
食べ物や飲み物を楽に飲み込むことができます。
しかし、歯が無いと、飲み込むのが難しい場合がでてきます。
飲み込みが難しいと気管に入ったりして誤嚥を起こします。
それを防ぐために入れ歯は重要な役目を果たしたりいたします。